南国で暮らしていたことがありました。
南の国には独特の時間の流れがあり、平たく言えば遅刻がスタンダードでした。
1,2時間のズレは平気で誰も怒ったりイライラしません。例えば2時集合という場合、2時に来る人は非常に少ないのです。
それがわかっていても日本人のわたしは時間を守ってしまいます。そんなわたしに気を使って2時に来てくれる現地の人がいて、それはそれで嬉しい気持ちになりました。
当たり前が通用しない環境に身を置くのはストレスでしたが、自分の「正しさ」がそれほど通用しないことに気づけた点は良かったと思います。何より怒っても仕方がない。
立場や環境、時代や文化によって正しさは変わります。
いわゆる「自分の常識」が通用しない場面はいくらでもあると思います。
悩ましいところです。
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい
吉野 弘 『祝婚歌』(一部抜粋)
2024年、いい塩梅で正しくいきたいものです。
今年もよろしくお願いいたします。(オギ)