50代の壁

先日新聞を読んでいて、50歳という年齢は体力や気力の転換期なのか、ということを考えさせられる2つの記事が目に入りました。

一つは将棋で数々のタイトルを獲得してきた羽生善治九段のA級からの降級が決まったというニュースです。A級とは名人挑戦権を争う最高峰のリーグで、A級に在籍することは棋士にとってトップ棋士の証しを意味する。羽生九段は連続9年在籍した後の陥落となった。羽生九段51才、過去には中原十六世名人が52才、谷川九段は51才とみな50代になってすぐに降級した。50才を境にして急速に衰えていったという事実に、そこに大きな壁があるのではないかと思わざるを得ませんでした。

 一方でキングカズことサッカー元日本代表の三浦知良さんが55歳の誕生日を迎え、今年から所属する鈴鹿ポイントゲッターズでJ3昇格をめざすというニュースがありました。20代が多いサッカー界において55才でまだ現役とは驚きでしかないのですが、時折TVで見るトレーニング姿は切れのある動きで只々すごいなと感じ、歳が近いこともあって勇気づけられていました。

 わたしは50代後半を迎えていますが、確かに50代になってから壁のようなものを感じたことを覚えています。今までできていたことが急にできにくくなったり、物忘れが多くなったり、身体の不調が出て来たりと、いろんなところに衰えを感じ始めました。2つの記事を読んで50代に壁があることは事実で認めざるを得ないと思いつつ、でもやっぱりいくつになってもチャレンジできるんだという可能性を信じたいなと思いました。壁に抗いながら50代を乗り切ってみようと…

 この1年羽生九段がどんな巻き返しをみせてくれるのか、カズがどんな活躍をするのか、楽しみにしながら見守っていきたいと思います。

 

 

 写真は散り初めた桜です。私はこの頃が一番好きです。  (H