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継続は力なり

書道を始めて6、7年になります。太筆で書く書道が苦手で若い時からずっと苦手意識が拭えなかったのですが、昔から時代劇で巻物に細筆を使い、すらすらと手紙をしたためる侍の姿が印象的でかっこよく見え、憧れがあったように記憶しています。

書道は、細筆で書きたいために始め、紙と筆の距離感が中空で微妙な筆圧を保ちながら墨を落とす感覚が繊細でたまらないものがあります。

ずっと仕事を続けているので、稽古は月2回の稽古日と休日に少し書く程度ですが、検定試験は受け続けていました。

試験は、楷書(太筆)、近代詩、仮名、実用書体、硬筆(ペン字)の5科目です。

細筆とペン字が得意ですが他の書体は、ずっと苦労していました。ただ、稽古はコンスタントに苦手でも続けていました。そんな中で気付くことも多く、先ず継続すると必ず変化し、上手くなってくること、半端なく集中できるので、大いにストレス解消につながります。

検定で昇段するとモチベーションが上がり、こだわりが生まれてきます。

このこだわりこそが、書の表現に繋がります。こだわりなくして書は描けないし、味がでません。「継続は力なり」とは、よく言ったものだと思います。この度、七段と教師免許を頂きました。自分らしさ(味)を大切に、すべてにおいて一層の精進を重ねたいと思います。

 

 

By 勘居