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「かわいいの」って!

 季節の変わり目に喘息がでるのでかかりつけの呼吸器科クリニックに行くと、おそらく75歳を越えた雰囲気の医師がおられ私に問診を始めると、いつも、お宅には「かわいいの」がいるからねって仰られます。かわいいのはダメだよね!犬も、ハムスターも、小鳥も、この「かわいいの」は実は我が家に居る4匹の猫のことです。

この医師は、ペットをいつも「かわいいの」って呼んでいて、言われている側は、ちょっと違和感を持ちながらも、医師の表情の穏やかさや言葉の優しさに癒されたり元気づけられたりしています。

言われてみると、うちの4匹の猫たちの顔が頭に浮かび、「確かになあ、あいつら可愛いよなあ」と医師の診察を受けながら、ひとりほくそ笑んでいました。

言葉の持つ影響力の大きさをつくづく感じながら、この医師の強さ、懐の広さを感じています。私も障害者支援に携わる一人として、この医師の様に、人の心を一瞬にしてつかみ、癒すことのできるパワーを備えた支援者になれたらいいなあと思いました。

 

 

スタッフ 早川